G7サミット
「地球に住む全員の未来が…」国会議事堂前で気候変動対策デモ
19日に広島市で開幕する主要7カ国首脳会議(G7サミット)を前に、気候変動対策の強化を呼びかけるデモが12日、東京・永田町の国会議事堂前であった。環境NGO「350.org Japan」が主催し、若者ら約50人(主催者発表)が参加。「化石燃料の利用をやめて再生可能エネルギーへ」などと声を上げた。
サミットに先立って、4月に札幌市で開かれた気候・エネルギー・環境相会合では、G7として初めて「化石燃料の段階的廃止」に合意したものの、共同声明に二酸化炭素(CO2)排出量の多い石炭火力発電の全廃期限を盛り込むことは見送った。
主催団体のメンバー、飯塚里沙さん(24)は「日本では、(脱炭素社会に向けて)まだ実現していない技術や原発に頼った議論が進められ、G7環境相会合でも脱化石燃料の具体的な計画は示されなかった。地球に住む私たち全員の未来がかかっているので、対策を進めるよう声を上げ続けよう」と訴えた。