読売新聞 読売新聞 マイナ批判で矢面に立つ河野氏、自民内には首相の「防波堤」との見方も…「ポスト岸田」へ正念場

 河野デジタル相が、マイナンバーカードを巡る問題で試練を迎えている。持ち前の突破力で普及の旗振り役を務めたが、相次ぐトラブルで批判の矢面に立たされているためだ。高まる国民の不信感を払拭(ふっしょく)し、「ポスト岸田」候補として存在感を発揮できるかが注目される。

河野氏は2日、NHK番組の冒頭で、「問題が起き、色々とご迷惑をかけていることはおわび申し上げたい」と述べ、一連のトラブルを改めて陳謝した。

 政府は、マイナカードに関連するシステムやデータの総点検を秋までに完了させる方針だ。河野氏は番組で、「秋を一つのめどとするが、間に合わない場合には、点検をしっかりやる方を優先した日程にせざるを得ない」とも語り、丁寧に取り組む考えを強調した。マイナンバー制度とマイナカードが「世の中で混乱している」と指摘し、マイナカードの将来的な名称変更にも言及した。

 6月30日には民放の朝の情報番組に出演した。高齢者や主婦層を意識したもので、「情報発信を強化する狙い」(河野氏周辺)があった。岸田首相も、河野氏の高い発信力に期待しており、政府の総点検では「司令塔役」を命じている。

 今春以降、コンビニの証明書交付サービスで別人の証明書が交付されたり、公金受取口座で別人の口座が誤登録されたりなどのトラブルが相次ぎ判明した。「細心の注意を払ってやらないとダメだ」(山口俊一衆院議院運営委員長)などと、自民党内からも批判の声が上がる。

 河野氏は昨年8月の内閣改造でデジタル相に就任後、関係省庁が「準備が整っていない」などと難色を示す中、2024年秋に健康保険証を原則廃止する方針を打ち出し、マイナカードの普及を推進した。菅内閣時代にワクチン接種を急ピッチで進めた経験から、今回の普及でもスピード感を重視したとみられる。

 「次の首相」候補を尋ねる報道各社の世論調査では上位に立つことも多く、自民内の中堅・若手からは、「選挙の顔」としての期待が高い。

 ただ、知名度が高いゆえに批判が向かいやすい面は否めない。自民内には、「首相が自らに批判が集中しないように、河野氏を『防波堤』として利用しているのではないか」との見方もある。

 5日には、マイナカードを巡る問題で衆院の閉会中審査が行われ、河野氏も答弁に立つ予定だ。政府・自民内には、「この問題を乗り越えなければ、『ポスト岸田』への道は開けてこない」との意見もある。河野氏には、国民が納得できる対応や説明が求められている。

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