「彼の不利は排除するように」…自民党が「猿之助騒動の火消し」のために関係者に出した「異例の通達」

歌舞伎界を襲った史上最大の悲劇から一週間以上が経った。しかし、事件の真相はまだ闇の中だ。

猿之助一家を襲った悲劇は、歌舞伎界のみならず日本中を震撼させた。真相究明へ向け、現在も取り調べが進む

5月18日、東京・目黒区の自宅で倒れているところをマネージャーに発見された市川猿之助(47)。2階のリビングでは父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さん(76)と母親の喜熨斗延子(きのしのぶこ)さん(75)が仰向けに並んだ状態で倒れており、延子さんはその場で死亡が確認され、段四郎さんは搬送先の病院で亡くなった。全国紙社会部デスクが、最新の捜査状況を語る。

「警視庁による事情聴取は連日行われています。猿之助さんは『家族会議を開いて、死んでもう1度やり直そうとなった。両親が睡眠薬を大量に飲んだ。自分も死のうと薬を飲んで首を吊ったが、死ぬことはできなかった』といった趣旨の供述をしています。また両親の遺体に目立った外傷も特にないことから、一家心中を図った可能性が高いと見ています」

日本中が捜査の動向に注目する中、ここにきて、さらに新たな動きが出てきた。なんと今回の騒動に対し、自民党が火消しに動いているというのだ。自民党東京都支部連合会の関係者が、重い口を開いた。

自民党には有志議員でつくる『歌舞伎振興議員連盟』という組織があります。会長を務めるのは内閣総理大臣を務めた中曽根康弘氏を父に持つは自民党の重鎮・中曽根弘文氏(77)。東京五輪に向け、日本が誇る伝統文化である歌舞伎を予算面などで支援し、観光客誘致や地域活性化につなげていくことを目的に’14年に設立されました。その年の2月に行われた設立総会には自民党議員に加え、松竹から迫本淳一会長(70)が、さらに来賓として八代目・中村芝翫(57)が参加しました。

議連では年に1回以上歌舞伎鑑賞のほか、歌舞伎役者との懇談会も定期的に開催しています。自民党議員には歌舞伎ファンも多くいます。バックアップは当然の姿勢で、歌舞伎界もその恩恵を存分に得ていますから、自民党への協力は一切惜しみません」

歌舞伎振興議員連盟を中心に、強い協力関係にある自民党と歌舞伎界。今回の騒動を受けて、“異例の声明”も出された。前出の自民党関係者が続ける。

「歌舞伎振興議員連盟としては、かねてから歌舞伎を守りたいという思いを持ち続けていました。今回の事件が発覚したタイミングで議連を中心に、関係各所へ『なんとしても猿之助を守るように』『猿之助の不利は排除するように』と瞬時に連絡が回りました。

しかし、このような火消し活動には違和感しかありません。さまざまな事情があったとはいえ、実際に人が亡くなっているんです。そんな中で、いくら歌舞伎界のためとはいえ、ここまで庇うのは、正直いかがなものかと思います。むしろ率先して情報収集や捜査協力をすべきだと思います。伝統文化振興のために不問に付すことが、歌舞伎振興議員連盟の役割だとしたら、それは違うでしょう」

伝統のために人命を疎かにするようなことが、あってはならない。

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