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14年ぶり世界一奪回への秘策! WBCで大谷翔平の守護神起用案が急浮上

果たして究極プランは実現するのか。2023年3月開催のワールドベースボール・クラシック(WBC)への出場意思を表明しているエンゼルス大谷翔平投手(28)について、侍ジャパン内部では守護神起用案が急浮上している。

守護神での起用が浮上している大谷翔平(ロイター=USA TODAY Sports)

すでに侍ジャパン栗山英樹監督は、WBCでの大谷の起用法に関し「僕が監督をやると、本人を守るためにあまり使わないんじゃないかという記事を見るが、申しわけないけど目いっぱいいきたいなと思っている」と言い切っており、投打二刀流で〝フル回転〟させることを明言。その一方で白井一幸ヘッドコーチは11月末に行われたイベントの場で「あくまでも私案」と前置きしながら「2番指名打者兼抑え投手」として起用する構想を明かしている。

まだ流動的とはいえ「守護神・大谷」には侍ジャパンの首脳陣、関係者の間でも妙案として賛同する声は根強い。これに拍車をかけているのが、WBCの球数制限だ。明文化されているWBC公式ルールでは1試合につき1次ラウンドでは65球、2次ラウンドは80球、準決勝以降は95球までと定められている。これに準じれば、大谷は大会期間中のフル参加で先発起用するとなると、多く見積もったとしても「2試合程度しか投げられない可能性がある」(白井ヘッドコーチ)という。

その反面、守護神なら球数制限を気にする必要性も全くない。栗山監督が「目いっぱい」と断言するように、大谷を投打二刀流で〝フル回転〟させるならば、打者として先発し、試合の最終盤でマウンドに送り込む起用法こそ「ベストプラン」と言えるだろう。

「実を言えば、大谷のクローザープランは栗山監督の就任時からひそかに侍ジャパンスタッフの間でも議論されていた。大谷自身は起用法に『チームに任せる』というスタンスを取っていて、どんなプランも受け入れる姿勢でいる。ちなみに2009年の第2回大会で侍ジャパンの連覇に大きく貢献したダルビッシュ有(当時日本ハム、現パドレス)は、最初の東京ラウンドこそ先発だったものの、準決勝、決勝では抑えとして躍動した。この時のダルビッシュのケースのように、大谷についても柔軟な発想で最初から守護神に固定させることなく、準決勝以降からクローザーを務めさせることも十分あり得るパターンだと思う」(侍ジャパン関係者)

栗山監督は「(大谷)本人がどこまでできるのか。体の状態と相談しながら、勝つために全力を尽くしたい」とも述べている。MLBの中でも守護神・大谷の有益性を説く有識者は以前から多いだけに、侍指揮官が14年ぶりの世界一奪回に向けてかつての教え子とともに秘策実現に踏み切り、再び世界を驚かせるのか。注目される。