箱根駅伝

駒大が史上5校目の3冠達成 復路は一度も首位譲らず 盤石の選手層示す 大八木監督胴上げ3度宙を舞う

7区の安原太陽(右)にたすきをつなぎ、笑顔を見せる駒大・伊藤蒼唯(撮影・伊藤笙子)

往路優勝の駒大が復路は一度も首位を譲ることなく逃げ切って、完全優勝で2年ぶりの総合優勝、出雲駅伝全日本大学駅伝を含め、史上5校目の学生駅伝3冠を達成した。タイムは10時間47分10秒だった。

 6区に抜てきされた伊藤蒼唯(1年)が区間賞の走りで流れを作ると、7区の安原太陽(3年)は区間5位、8区赤星雄斗(3年)も区間4位と安定した走りをみせ、9区の山野力主将(4年)も区間3位でしっかり首位をキープし、2年連続アンカーとなった青柿響(3年)へ。青柿も崩れず、追いすがる中大を振り切り、3冠を示す3本の指を立てて、ゴールテープを切った。大八木監督は胴上げで3度宙を舞った。

 主力格の花尾恭輔(3年)、大物ルーキー佐藤圭汰(1年)が起用できなかった中で、圧倒的な選手層の厚さを示した。

 ◇大学駅伝3冠

 同一年度の出雲駅伝全日本大学駅伝箱根駅伝の「大学三大駅伝」を全て制した大学に与えられる称号。過去には1990年度の大東大、2000年度の順大、2010年度の早大、2016年度の青学大の4チームが達成。駒大は過去に8度の2冠はあったが、3冠はなかった。1998年度と2013年度に出雲と全日本を制して王手をかけたが、箱根を逃していた。

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