箱根駅伝

大八木監督退任受け 青学大・原監督「私は辞めませんよ」後継者育成に言及も 大八木監督の情熱には脱帽

優勝を逃した青学大・原晋監督(撮影・金田祐二)

 

 連覇を狙った青学大は一時8位まで転落したが、9区に起用されたエース格の岸本大紀(4年)が区間歴代2位の快走で3位を死守した。

 史上5校目の大学駅伝3冠を達成した駒大の大八木弘明監督(64)が、この日、優勝会見で退任を表明。これを受けて、長年ライバルとして戦ってきた青学大の原晋監督(55)は「僕も就任19年目で、(当初は)大八木さんは名物監督で、追いつけ追い越せと、一つのベンチマークとして憧れた。ああいうチームを作りたいと。最初は見向きもされなかったが、こうしてライバルチームになれた強いチームがいたから強くなれた」と、感慨深そうに話した。その凄さについては「感じるのは情熱。グラウンドでストップウオッチを持って声を張り上げて、昭和のスタイルだが、ああいうのも大事。64歳であそこまで指導できるところがすごい」と脱帽した。

 自身も現在55歳。「これで(箱根出場校では)私が監督歴が1番長くなる。ベテランじゃないですか。私は永遠の38歳だと思って少年の心を持っているが、そろそろ青学も後継者の育成を考えないといけない」とポツリ。周囲の空気を察し「私は辞めませんよ!来年も戦いますから!ただ、そういうことを考える年なんだと」と、語った。

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