政治
プーチン大統領「戦争は西側諸国が引き起こした」
ロシアのプーチン大統領は年次教書演説を行い、「戦争は西側諸国が引き起こした」と従来の主張を繰り返しました。
プーチン大統領:「ロシアはウクライナの問題を平和的な手段で解決するために可能な限りのことをした」
プーチン大統領はこのように述べ、「戦争を引き起こしたのは彼らであり、私たちはそれを止めるために武力を行使し続けている」と軍事侵攻を正当化し、ウクライナへ軍事支援を続ける国を批判しました。
また、核兵器の削減を目的に米ロ間で結んだ条約「新START」について履行を停止すると表明しました。
プーチン大統領は、ロシアに対する経済制裁についても触れ、昨年のGDP=国内総生産の減少は2.1%にとどまったとし、制裁下でもロシア経済は持続できると自信を示しました。
プーチン大統領「勝利する」 核軍縮条約履行を停止
ロシアのプーチン大統領は21日、モスクワで連邦議会に対する年次報告演説を行った。「ロシアに戦場で勝つことはできない」と述べ、ウクライナ侵攻を継続し、勝利するとの決意を示した。米欧との対立激化を背景に、米国とロシアの間に唯一残された核軍縮合意、新戦略兵器削減条約(新START)の履行を停止するとも表明。脱退は否定したが、条約締結時とは国際環境が激変したとし「全ては米国の責任だ」と非難した。
今月24日で開戦から1年となるウクライナ侵攻についてプーチン氏は、ロシアは平和的手段でウクライナ危機の解決を試みてきたが米欧などに無視されたと述べ、改めて正当化。戦争を始めたのは米欧の側だと主張し、「わが国への脅威を取り除き安全を確保するため必要な課題を解決していく」とした。
ロシアはウクライナに軍事支援を拡大する米欧に強く反発し、核兵器使用も辞さない姿勢をたびたび示してきた。ロシアによる新STARTの一方的な履行停止で、戦略核を巡る世界の情勢は一層不透明感を増すことになる。
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