政治

小西洋之議員「サル発言」で更迭も「追加処分」求める声 与野党批判止まらず 国民・玉木代表「整合性をとる対応をしないと」

立憲民主党小西洋之参院議員に対する批判が止まらない。衆院憲法審査会を念頭に、小西氏が「毎週開催は憲法のことを考えていないサルがやること」「蛮族だ」などと発言したため、立憲民主党は小西氏を参院憲法審査会の野党筆頭幹事から更迭したが、与野党幹部から追加処分を求める声が噴出している。同党の対応次第では、佳境に入った統一地方選挙や衆参補欠選挙にも影響しそうだ。

小西議員は〝サル〟発言で批判を浴びている

「筆頭幹事を外れるだけで、処分がなされたとメディアの皆さんは思うのか」

国民民主党玉木雄一郎代表は4日の記者会見でこう指摘した。

立憲民主党泉健太代表は3月31日、小西氏の筆頭幹事更迭を発表し、3日に参院事務局に届け出た。ただ、小西氏が3月30日に行った記者会見は、動画がネットで公開されて批判が噴出している。

玉木氏は、小西氏が自身の発言を報じた報道機関への「法的措置」に言及するなど、「報道への圧力」と受けとれる言動を繰り返している件も問題視しながら、次のように続けた。

「(小西氏は、総務省の行政文書問題をめぐって、高市早苗経済安全保障担当相が)議員辞職すべきだとおっしゃったので、整合性をとる対応をしないと、党の信頼は成り立たない」

日本維新の会は、立憲民主党と国会で「共闘」してきたが、「小西問題」が発覚してから、凍結している。

同党の音喜多駿政調会長は5日朝、夕刊フジの取材に応じ、「党内では、立憲民主党憲法審査会の平場でどういう対応するかを見極めてから、『共闘再開を検討する』という話になっている。求めていた憲法審の幹事更迭は実行したので、小西氏がどう謝罪するかも含めて判断することになる」と語った。

自民党梶山弘志幹事長代行は4日の記者会見で、「憲法審査会をやっている方々は真剣にいつも取り組んでいる。それを揶揄(やゆ)するような形の発言は、やはり好ましくない。極めて不誠実な発言だったと思っている」と批判したうえで、衆参補欠選挙などに与える影響について、「有権者の方が判断することだ」と述べた。

 

room.rakuten.co.jp